年末の風物詩と言える有馬記念が行われるのが、中山競馬場の芝2500m。
チャンピオンディスタンスと呼ばれる2400mより100m長く、かつコーナーが6回あるため適性が問われるコースと言えます。
G1の有馬記念の他、G2日経賞の舞台にもなっている中山芝2500mと相性が良いのは、どんな血統なのか?
2015年から2019年春までの、3勝クラス以上のレースの連対馬から紐解いていきましょう。
中山芝2500で勝ち馬の多い種牡馬
フランケル – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=78891370による
集計した19レースの中で、複数勝利を挙げている種牡馬
2勝…マンハッタンカフェ、ハービンジャー、ディープインパクト、スクリーンヒーロー(*1)
(*1)ゴールドアクターが2勝
マンハッタンカフェ以外の種牡馬は、有馬記念優勝馬を出しています。
続いて2着が多い種牡馬
2回…ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァース
キングカメハメハ以外の種牡馬は、このコースで勝ち馬を出しています。
中山芝2500mで相性の良い血統
中山競馬場の芝2500mの上級戦の連対馬延べ38頭中、父サンデーサイレンス系は12勝2着13回と過半数を占めています。
先ほども紹介した通り、リーディング上位のディープインパクトやハーツクライの産駒が今ひとつ勝ち切れない部分があるので、良血というだけでは信頼しきれないコースと言えそうです。
また、サンデーサイレンスの血を持っていない馬は4頭だけとなっています。
トニービンの血を持つ連対馬
中山競馬場の芝2500mの上級戦の連対馬34頭中、8頭がトニービンの血をどこかに持っていた。
- タイセイトレイル
- フェイズベロシティ
- チェスナットコート
- カフジプリンス
- プロレタリアト
- ポトマックリバー
- アドマイヤゼウス
- ウインバリアシオン
ダンジグの血を持つ連対馬
中山競馬場の芝2500mの上級戦の連対馬34頭中、7頭がダンジグの血を持っていた。
- ブラストワンピース
- ガンコ
- グラットシエル
- クイーンズリング
- ポトマックリバー
- ヤマニンボワラクテ
- スズカヴァンガード
ロベルトの血を持つ連対馬
中山競馬場の芝2500mの上級戦の連対馬34頭中、6頭がロベルトの血を持っていた。
- タイセイトレイル
- レイデオロ
- パフォーマプロミス
- カフジプリンス
- ゴールドアクター
- ウインアルザス
サドラーズウェルズの血を持つ連対馬
中山競馬場の芝2500mの上級戦の連対馬34頭中、5頭がサドラーズウェルズの血を持っていた。
- ガンコ
- シャケトラ
- カラビナ
- レイズアスピリット
- トーセンアルニカ
サンデーサイレンス系以外で、注目したい血統は、この辺りでしょうか。
その他、ダンジグ、サドラーズウェルズにも通じるノーザンダンサーのクロスを持つ馬は、連対馬34頭中23頭。このクロスを持っている馬自体が多いですが、中山芝2500mで有効な血だと言えそうです。
中山芝2500mコースの特徴
中山競馬場の芝2500mは内回りコースで行われますが、スタートは外回りの3コーナー付近。そこからコーナーが6回、約1周半を走ります。
スタートから最初のコーナーまでが200m弱なので、比較的内枠が有利と言えそうです。
最後の直線は310mと中央場所にしては短め。しかし、ゴール前には急坂が待ち構えているので、最後の最後に底力が問われるコースです。
コーナーが多く直線が短いので、後方から外をぶん回すようなレースでは勝ち切るのが難しい一方で、直線の坂のため早め先行の押し切りも難しく器用な脚が要求されます。
まとめ
今回は、有馬記念の舞台となる中山競馬場の芝2500mに強い血統を探ってみました。
- サンデーサイレンスの血を持つ馬
- ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ハービンジャー辺りの産駒が狙い目
- ノーザンダンサーのクロスが効果的
- トニービン、ダンジグ、ロベルト、サドラーズウェルズの血を持つ馬にも注目
といった所がポイントになりそうなコースです。
そして、コーナーの多いコースなので、脚質と枠順の影響も受けやすいので、血統ばかりにこだわらずに予想をした方が良さそうです。