年末の風物詩・有馬記念が今年も近づいてきています。このレースを取れば、不思議と1年の負けのすべてを取り返した気になれる総決算のグランプリ。
過去5年の有馬記念で馬券に絡んだ馬から、グランプリ向けの血統を探ってみました。
過去5年の有馬記念の結果
まずは、過去5年の有馬記念のレース結果を見てみます。
2018年有馬記念
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 通過 | 上り | 人 気 |
1 | 4 | 8 | ブラストワンピース | 牡3 | 55 | 池添 | 2:32.2 | 6-6-7-4 | 35.7 | 3 |
2 | 6 | 12 | レイデオロ | 牡4 | 57 | ルメール | クビ | 9-9-9-8 | 35.4 | 1 |
3 | 8 | 15 | シュヴァルグラン | 牡6 | 57 | ボウマン | 1.1/4 | 13-11-11-10 | 35.5 | 9 |
2017年有馬記念
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 通過 | 上り | 人 気 |
1 | 1 | 2 | キタサンブラック | 牡5 | 57 | 武 | 2:33.6 | 1-1-1-1 | 35.2 | 1 |
2 | 2 | 3 | クイーンズリング | 牝5 | 55 | ルメール | 1.1/2 | 4-5-5-3 | 35.1 | 8 |
3 | 5 | 10 | シュヴァルグラン | 牡5 | 57 | ボウマン | ハナ | 8-8-8-8 | 34.8 | 3 |
2016年有馬記念
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 通過 | 上り | 人 気 |
1 | 6 | 11 | サトノダイヤモンド | 牡3 | 55 | ルメール | 2:32.6 | 4-3-3-3 | 35.5 | 1 |
2 | 1 | 1 | キタサンブラック | 牡4 | 57 | 武 | クビ | 2-2-2-2 | 35.8 | 2 |
3 | 1 | 2 | ゴールドアクター | 牡5 | 57 | 吉田隼 | 1/2 | 3-3-3-3 | 35.7 | 3 |
2015年有馬記念
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 通過 | 上り | 人 気 |
1 | 4 | 7 | ゴールドアクター | 牡4 | 57 | 吉田隼 | 2:33.0 | 3-3-5-3 | 34.8 | 8 |
2 | 5 | 9 | サウンズオブアース | 牡4 | 57 | M.デムーロ | クビ | 3-3-5-6 | 34.7 | 5 |
3 | 6 | 11 | キタサンブラック | 牡3 | 55 | 横山典 | 3/4 | 1-1-1-1 | 35.1 | 4 |
2014年有馬記念
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 通過 | 上り | 人 気 |
1 | 2 | 4 | ジェンティルドンナ | 牝5 | 55 | 戸崎 | 2:35.3 | 3-3-3-2 | 34.1 | 4 |
2 | 3 | 6 | トゥザワールド | 牡3 | 55 | ビュイック | 3/4 | 7-7-6-7 | 33.8 | 9 |
3 | 7 | 14 | ゴールドシップ | 牡5 | 57 | 岩田康 | ハナ | 11-10-6-5 | 33.9 | 1 |
お気づきの方も多いかと思いますが、シュヴァルグラン、キタサンブラック、ゴールドアクター、ゴールドシップと毎年のようにリピーターが好走しているレースとなっています。
有馬記念に強い種牡馬
フランケル – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=84632735による
過去5年の有馬記念の結果を見たところで、3着以内馬の父を見てみます。
- ディープインパクト(2,0,0)
- ブラックタイド(1,1,1)*
- スクリーンヒーロー(1,0,1)*
- ハービンジャー(1,0,0)
- キングカメハメハ(0,2,0)
- マンハッタンカフェ(0,1,0)
- ネオユニヴァース(0,1,0)
- ハーツクライ(0,0,2)*
- ステイゴールド(0,0,1)
2回以上馬券に絡んだ種牡馬のうち、複数の馬が3着以内に入っているのは、ディープインパクトとキングカメハメハだけでした。
リピーターが多いレースなので、過去5年では得意な種牡馬の傾向は判断し辛いというのが実情です。
レースの幅を広げてリサーチした、中山競馬場の芝2500mの血統傾向は、こちらの記事でまとめています。

有馬記念に相性の良い血統
先ほどは、父親だけで血統を見てみましたが、有馬記念を好走する上で、ポイントとなりそうな血を探してみます。
サンデーサイレンスの血
日本で生産されているほとんどの馬に、サンデーサイレンスの血が流れているので、参考になるか微妙ですが、過去5年の3着以内馬10頭中、サンデーサイレンスを持っていない馬はレイデオロ1頭だけでした。
過去10年に広げても、あと1頭エイシンフラッシュがいるだけなので、ダービー馬以外でサンデーの血を持っていない馬は軽視しても良いかもしれません。
ノーザンダンサーの血
こちらも多くの馬が持っているので、取捨が難しいですが、過去5年の3着以内馬のすべてがノーザンダンサーの血を持っていました。
その中でも注目したいのは、ダンジグ。別々の系統から、この血を引いた4頭が馬券に絡んで3勝を挙げています。
ミスタープロスペクターの血
この血も多くの馬が持っているので、参考になるか微妙ですが、気になったのがミスタープロスペクターの血。2014年~2017年の4年間では、1頭しか馬券圏内に入っていませんでしたが、2018年は3頭すべてが、ミスプロの血を持っていました。
これまで、ミスタープロスペクター系の種牡馬が優勝したことが無いレースなので、得意な条件では無さそうですが、馬場傾向が変わってきているのか、気にしたい要素です。
まとめ
今回は、過去5年の有馬記念から相性の良い血統をさぐってみましたが、

リピーターが強い!
という傾向が出ただけという感じになりましたね……。個人的には、中山芝2500mの上級戦で強い血統を拾いながら、リピーターの取捨を考えていこうかと思っています。